青い鳥 
君は知ってる？ 小さな何処かで生まれた噂だよ

『そう 青い鳥を見られたらね
きっと 幸せになれる』って信じた僕は
探しにでた

呼びかければ 出てきてくれるのかい？
大好物でもあれば 舞い降りてくれるかい？
それでも それとも
幸せのため 君を追い求める人間(ぼくら)には
会いに来てくれないのかい？

幸せと 名付けられた青いとり
君にだってほんとは 名前ぐらいあるんだろう？
教えてくれないか？ 僕にはさ…
怖がらないで 次は『青いとり』じゃない
君の名で 呼ばせてよ






噂のとりといえば誰もが 手を打って
"それ"とわかるのに…
『名前は？』と聞いたら誰もが 
『わかるはずない』口を 揃えたよ
時代は回り、解けない謎は 少しずつ
科学が解き明かす日々
時代が回り、知らないことは 
毛布にくるまって いたって 
知れてしまう 便利な世界なんだけどな

幸せと 名付けられた青いとり
あの鳥の名も 居場所も誰も知らない
憧ればかり追い求め 霞んでしまった瞳
その瞳(め)のままじゃ見えない 青いとり


知らないこと知りたいときは 本を…
伝えたいこと云えないときは 詩(うた)を…
ねぇねぇ君は忘れてしまったの？ 思い出してみてよ


見上げた空 青いものだと
気づくのは いつもその色を曇らせたあと
こんなに あんなにそばにあっても
その色を 僕らは気づかないでいるよ

幸せと 名付けられた青いとり
君も 隠れてなんかいなかったね
見えない見えない その目隠しが
僕の手のひらなんてこと 気づけなかった
ほら 目隠しから解き放たれて…
君は こんなにすぐ近くで羽ばたいていたんだね





辞書で引いた 『青いとり』は
"幸せ"なんだと 綴られていた