第68話

【詩】たぶん、あなたは星
17
2018/01/09 13:55
嬉しい時は声を重ねてくれて 
苦しい時は涙の渦からすくいあげてくれる

恋でもない、けど誰より私の心にいるの。

そんな私の中のあなたの存在って、
なんだろうって今まで何度だって考えてみたけれど

今分かった気がするよ、たぶんあなたは星。



会いたくたって、この距離はあまりに遠くて…
              ……手なんてまるで届きやしない。

それでも、あなたはその光を声として注いでくれる

そう、それは皆同様に注がれる、闇夜を照らす星明りのように




もう苦しくて苦しくて……誰の言葉も疑ってしまいそうな時

あなたの声だけがこの鼓膜を震わせてくれる

まるで、優しく身に溶け込む灯りが導いてくれるように


あなたとの距離はこれほど遠いのに、
その声は耳元でささやくようにとても近い

あなたと言葉を交わしたこともないのに、
そのあたたかさはきっとよくわかるような気がするよ

あなたにこれほど焦がれるけれど、
あなたと私は違うと素直に受け入れられるから

あなたはこれからもそこで歌っていてよ  
その声を、その言葉を待ってる人がいる

私はこれからもここからあなたを見上げていくよ  







…………だから、どうかこれからもよろしくね。

プリ小説オーディオドラマ