届けたいという想いがあってさ
現在位置は、声にならないという矛盾の狭間です。
伝えたいよ、と言葉に乗せ
届くように、と音を繋ぐんだ
言の葉を 届けたいなら
風に乗せなくちゃ 飛ばないのだろう?
僕の音とこの音色が
風になるよ
きみのため、きみに届けたい想いのために…。
拾ってかき集めたような言の葉だけど
花もないような落ち葉みたいな言の葉だけど
飾らないならちょうどいいや、そのまま届けよう。
それを拾って、こっちに気づいて、笑ってた
君が今日もいるのなら
紙ヒコーキよりずっと 遠くまでは飛べないさ
小さな風にも揺らいじゃうような、小心な言の葉さ
シャボン玉よりずっと 高いとこまで行かないさ
君の心のその位置まで、君の心のその距離まで
たどりつくので 精いっぱいです
余裕なんかいつもないです。
そんなギリギリの想いが また今日も胸の中で積もりました…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。