第71話

【詩】コトノハ
20
2018/01/10 12:27
届けたいという想いがあってさ
現在位置は、声にならないという矛盾の狭間です。

伝えたいよ、と言葉に乗せ
届くように、と音を繋ぐんだ

言の葉を  届けたいなら
風に乗せなくちゃ   飛ばないのだろう?

僕の音とこの音色が
風になるよ

きみのため、きみに届けたい想いのために…。


拾ってかき集めたような言の葉だけど
花もないような落ち葉みたいな言の葉だけど
飾らないならちょうどいいや、そのまま届けよう。
それを拾って、こっちに気づいて、笑ってた
君が今日もいるのなら

紙ヒコーキよりずっと  遠くまでは飛べないさ
小さな風にも揺らいじゃうような、小心な言の葉さ

シャボン玉よりずっと  高いとこまで行かないさ
君の心のその位置まで、君の心のその距離まで
たどりつくので 精いっぱいです

余裕なんかいつもないです。

そんなギリギリの想いが  また今日も胸の中で積もりました…

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