第131話

【詩】ぼくができること
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2019/12/29 08:30
君がかなしいときは包めるように

君が前をむく時は背中を押せるように

君が元気の無い時は笑わせられるように

君が疲れた時は毛布になれるような



そんな魔法使いになりたいのさ

ぜんぶはできないけど

ぜんぶ叶えられるとっておきの魔法があるから


どんなに遠くても君に聴こえるように

どんなに知らなくても伝わるように


ひとつの魔法しか使えないけれど

きっと万能なこの魔法でぜんぶ叶えたい



いつか離れても終わりじゃない

いくら遠くても消えたりしない


ぼくにはこれしかないけれど

君をしあわせにできるかな


笑ってほしんだ

でも泣いたっていいから

受け止められるぼくになりたいよ



ぼくにはこれだけだから

古いギターを弾いて

音痴なマーチを




嗤われたって

笑わせたらぼくの勝ち


指さされたって

目を集めたなら作戦通り



ぼくはこれだけだから

これで生命が尽きれば涙を流そう

こんなに幸せだったと






幸せにできたなら、幸せだったよ

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