カッコよくなくてごめん
泣き虫でごめん
情けなくて、頼ってばっかでごめん
愛おしい君の泣く声がしたら、僕は絶対側にいるからね
―――……泣かないで?
誰かの痛みも自分のことのように涙を流せる優しいところも
すぐに不安になるけど、すごく心配してくれるところも
すぐ誰かに頼まれ事されていっぱいいっぱいになって、
最終的にどうにもできなくて僕に泣きつくけど
僕に怒られても、のんきに笑うその笑顔とか
君が自分で愛せないところがあるなら、僕の愛で埋めてあげるからね
すぐ怒っちゃう短気なとことか
素直になれないところとか
僕が自分で愛せないところを、君がいつも抱きしめてくれたように
カッコよくはないけど、カッコつけないところが僕は
………大好きなんだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。