ある日から ボクは知ったんだ世界が
どうあがいたって
生まれたときから ほとんど 差はついてるもんだって
そして 中には
どれくらい望んだって 結局 手に入らないモノのひとつやふたつは
あるもんだと
なにも うまくこなせない一部の彼らを
どこかの 誰かがこう呼んだ 「ダメ人間」
そう ボクみたいな ひとのこというみたいだよ
みじめで かっこわるくて それでもあがいて
それも うまくいかないんだって
ああ 嫌んなっちゃって 逃げだそうか?
いや でも待てよ
もしかしたらさ もしかしてさ
そこまで 落ちぶれたボクみたいなダメ人間が
何かを やり遂げたらそれは誰でもできる証明になる?
誰かが くじけた夢
叶えてみせたらそれは 特別じゃない
誰にだって 掴めると 胸を張れるかな?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!