第128話

【詩】白
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2019/08/17 11:22
君に会うべきではなかった

喜びを教えてはいけなかった

楽しさを知らせてはならなかった


それは、触れてはいけないものだった


赤い君の

その一途を 強さを あたたかさを


……微熱を

触れようとしたばかりに君はうつむく



手の届かないままであればよかった と

あの日声が届いてしまわなければ と



君と出会ってしまったことが罪だと言うなら

いっそ君と同じ夕焼けになりたいのだ

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