第94話

【詩】タイヨウと月と。
8
2018/01/31 10:02
この幸せと呼ばれるキモチを
暖かなタイヨウとするなら……

この行き場のない結晶の欠片を
静かに浮かんだ月とするなら……

同じ軌道上通る二つは 出逢うことはないんだね

だけど何年かに 出逢える素敵な記念日もあるんだよ
タイヨウが照らす まっさらな青空に…
闇が包み込むなかに浮かぶ 夜空に…
互いが 互いの持ち合わせない光に 憧れたから

…ータイヨウと月は 重なったんだ ー…


二人同じように 重なりあおう
涙も 笑顔もすきまなく…
そしたら プラスもマイナスもなくなった未来に
幸せを飾ろう

揺れた空が落とした滴を
太陽に届けてあげよう 君は…
手にいっぱいの涙を 放ったんだ
光を背にして……

虹はできたよ いとも簡単に……
どんなに背伸びしても この手に握ったパステルで
空に 描くことはできなかったけれど
ちゃんと ここからだって 虹を架けることはできたよ


同じ軌道上通れたって ……
出逢えない 二つ

それでも きっと待ち続けるよ
いつか来る

重なりあえる日を………

きっと 待っている
プラスもマイナスもない
幸せを飾れる 新しい未来を……


ー…きっと 待っているからー…
















































空が落とした滴は タイヨウに届けよう。
タイヨウが溢した木漏れ日は 泣きつかれた空に手渡そう。
そうやって 巡った悲しみと喜びは
きっと強くなるためー… まっさらな未来をくれるんだ





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