何かに躓いたとき
何を喜んだとき
どんな日も この同じ空は同じように見ていてくれた
語り合うような言葉もないけれど
どうしてか いつもこの壮大な蒼さに
すべて 包まれた気がしたんだ
翼をもった鳥たちは それに重なり合うように
白い雲は それに寄り添うように
雲が形を変えたって
その蒼の隙間から電気を漏らそうと 雨を落とそうと
必ず まっさらな空に 戻してくれた
Blue Blue
どうして 君は白じゃないんだい?
真っ白ならどんな色にもなれるのに
Blue Blue
僕はなれるかな?
きみのような 澄んだ蒼に
やっとわかった気がするんだ
君が蒼くなった理由
誰の涙も ずっと見てきたから
そして寄り添ってきたから
ナミダを少しずつもらってくれた
溶け込んだナミダの色は 君と涙と僕らの色
Blue Blue
僕はまた泣いてしまいそうだよ
また、弱音こぼしに来てもいいかい?
そのたびに僕も蒼く
君のその色に近づけそうなんだ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。