第9話

【歌詞】君に終わりを、僕は祈りを
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2017/12/07 12:25
君を守りたいと  何度も同じ季節へ跳んだ
それでも何度も  君はバラバラになって

最期はいつだって同じ   
握れそうだった指先を掠めては崩れさる結末(おわり)

それならいっそ   ――…君の苦しみが一度きりで済みますように
僕のこの手で   終わらせてあげたいよ
どんな能力(ちから)をもってしても   必ず君の最期をきっと


時空を超えても…
未来を見通しても…
過去を何度ループしてみても…
あの日の君の   見せた表情  今もまだ判らないよ

惑わせないで   …君を終わらせなきゃいけないのに





君に終わりをと  決めてからまだ君は僕の傍らで笑っている
こんなにそばにいる   それなのにまだ迷う心が言う

君のしあわせを思ってみても    一緒にいたい願いをかき消せない
なにも知らないなら   そのままでいたいのにな


誰かの心理を読めるなら…
君の心の隙間を覗いたら…
上手に隠し通した嘘を    気づいてあげられるのなら
あのとき消えた  笑顔  剥がれなくなった涙顔

悲しそうな目   …抱きしめたくなるんだ


終わりを告げなきゃいけないこと
終わりが君のしあわせになること
わかってるくせにまだ    終わりにしない  僕の手は今




君を壊すことができないよ…




















君のしあわせを   僕が作ってやれるなら
どんな痛みだって引き受けるつもりだった

君が笑ってくれるのなら  
僕はどんな願いが叶わなくてもいいと思った

でも

君が消えることを    どうしても叶えてやれそうにないよ…

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