第14話

【詩】目   ※プリ画あり
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2017/12/12 12:29
目が、見ている。


ざわめく人通りのある街中で…

教室の誰も気づかないようなで窓際で…

僕が目を向けると誰とも視線は合わないのに

僕が目を伏せると突き刺さる視線が 僕を捕らえる。



見ないでくれ…      見ないでくれ…




思わず飛び出した街中は  予報はずれの土砂降りで

当てもなく人ごみの中に紛れていると

教室と同じ視線が  また僕の身動きを止める

曲がり角の小さなコンビニ  そいつがみんなと同じ目をしていた





今日も僕の周りには 防犯カメラみたいな無機質な目が

ただずっと  無言で僕を捕らえ続けるんだ。
























僕らの周りは 目 がいっぱい。

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