第28話

【詩】嘘のはなし
12
2017/12/19 14:49
嘘をつく

それはとても容易いこと

ただ難しいのは その後ってだけのはなし




例えば 誰かのための嘘を つくとしよう

優しい嘘を ついてあげるとしよう

そしたらば君は 何も知らない笑顔を見るたびに

抱えこんだ 嘘の痛みが 疼くことでしょう…


一人じゃどうしようもできなくて…

ほんとはすごくいいたくて…でも

いえなくて……嗚呼 もう どうしたら いい?




例えば 自分を護るための嘘を つくとしよう

あれれ 意外と容易いものだ

でもそのあと 気づいたの…

何処かがずっと痛んでるの…

ほんとの笑顔で 笑えないの…

抱えてる嘘が すごく重たくて全部打ち明けたくて

でもね でもさ

自分を護るためについた嘘を

打ち明けるのは 勇気じゃない

ずっと 隠し通すことの方がずっとずっと


すごく 苦しいものだよ…


だから

できれば嘘は つかないでいてよ

それですむのなら…

でもこんなご時世だ この世の中

嘘はもう 必需品になっちゃったのかな…

ほらね、また 嘘を重ねちゃうな…



その代わりといってはなんだけど

ひとつ 誓いを立てとくよ

これから先 どれ程苦しくなろうが

一度ついた嘘は 最後まで抱えるよ…


ーーーーー"真実"に 変えるその日までーーーーーー

















 嘘は明かしてしまうより、
ずっと誰にもいえずに抱え込むことの方がずっと苦しい

だから僕もいまだに言えずにいる
そしてこれからも明かしてはならないのだ。
 それが大きな嘘をついてしまった自分への   …戒め

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