第34話

【歌詞】OR
13
2017/12/22 14:25
ただなんとなく過ぎる日々に  今更生きる価値など問う気もしない
ここに在ったからここに在るだけ  息ができるから息をするだけ
意思 感情など宿りはしない    身体だけひとりでに明日へ行く

決まった時間の帰り道 それはきっと必然に仕組まれたのだろう
君の青く澄んだ瞳に 空っぽの心が少しだけ音を立てたこと

それからは早かった 何もなかったここはすぐたくさん覚えていくんだ
君の声 風の音 秋の色 あたたかな温度
モノトーンの景色に  少しずつ色がついていく  

大切なあの人に出会わせてくれた  
こんなに…こんなに…綺麗な世界を愛せるんだ
ありがとう  ありがとう  どこかの知らない人まで届け
こみ上げる嬉しさに  どうしようもなく震える胸




いつも通りのあの日  それが最後になると知っていたのなら
手を振ったりしなかったのに… 笑い返したりなんかしなかったのに…
君も君なんだ  あんな風に笑うからさ、「またね」って
サヨナラだって知ってたくせに
また会えるような笑顔で笑ってたんだから

あの日を巻き戻せたら…  
君を… 君の手を…あのまま離さずにいたのなら…
きっとまだ一緒にいられたのに  
まだ、話したいことがこんなにあるのに

大切なあの人を奪い去っていった  
こんなに…こんなに…歪んだ世界を憎んでしまうんだ
ごめんな   ごめんな   尽きるのない後悔も
届かない君がまだ   面影を揺らして木の葉を散らしてく



君が”好き”と微笑んだこの世界…
              君を孤独へ閉じ込めたこの世界…


君と出会えたこの世界…
                君を引き離したこの世界…




















君が 好き と微笑んだ世界…

             君を 奪った この世界…


      僕は、どこで生きたらいいんだろ…? 

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