第41話

【歌詞】メッセージ
8
2017/12/26 13:24
     「なんで、僕は此処にいるんだろう…?」

意味を問うばかりの毎日
狭く囲んだ部屋(せかい)で  見つけられるはずもなくて

茜色に沈んだ街を眺めて  ときどき思い出すのは
この耳にまだ残る     戻れないあの頃ばかり
  
悲しくて泣くことが    誰かの重荷になるなら…
不安だって吐き出すのが  嫌われてしまうなら…

僕は笑えるよ  嘘だっていいよ
ただ、一人で泣き出すのは許してほしい
気づいてもらえなくたっていいはずなのに
優しさをくれる君には  甘えたくなる
  





一人でいるのも嫌いじゃないのに
なぜだか最近は  ”寂しい”なんて覚え始めてて…

建前の優しさも上手に抜けてこられたはずなのに
君だけは  うまく距離を置けなくなって

君と触れ合うたび  崩れてく僕を感じてる
独りに慣れきってた  この心を
誰も辿りついてくれなかった この心を
叩いてくれる音がする  向こうから声は僕に話すんだ
「ね こっちにおいでよ?」


僕は笑えるよ  嘘だっていいよ
ただ、君だけに見せたい心を迎えてほしい
あの唄で「こっちだよ」って手を引いてくれた
いつかの日のよう  待っていてほしい


叫び続けるよ  歌い続けるよ  語り続けて
やがて、最後の眠りにいつか落ちる日まで。

悲しい歌を歌うことは  慰めてほしいわけじゃないけど
叫び続けることを   止めてしまったなら

きっと、誰も僕なんか見ちゃくれないから。



叫び続けるよ  歌い続けるよ  声が枯れたって終わらせない
隠れんぼみたい   何度だって繰り返す「見つけてほしい」


だから、僕は今日も書き足すよ






どんな歌でもいい  貴方に届きますように
誰か一人でも胸の片隅に  僕が残っていられますように…  





















誰かを元気にするために歌う?
大切な誰かのために歌う?

……ごめん、僕は誰のためにも歌えそうにないよ
だって


     ――これは、僕が僕を見つけるための   僕の”心探し”。

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