あの日 「きみは 消えてしまった」と
理解してからもう 1年が経つんだね…
あんな別れ方が 最後になるなんて、とかさ
よくありがちなドラマのありがちな展開と
同じことしちゃったかなぁ…?
キミハ モウイナイ
分かってるはずなのに…
きみが いないなんて
嘘なんだろ…? 身体がきみを 忘れてくれないんだ…。
きみがいた頃と ちょっと寂しくなっただけ
僕の隣にひとりぶんの 空白ができただけ
世界がこんなにも 変わらないなんて 想像もしていなかったんだ
変わってしまったのは きみがいない日々と僕の周りだけ。
頭の中のおもいでも きみの未来まだ続いていると思っててさ…。
――――――…ほら
今だって 耳を澄ましてみれば 聞こえそうだろ?
ほんのちょっと 声小さくなっただけ
遠い場所にいるから帰ってこれないだけ
消えちゃってないだろ?
帰ってこれはしないけど、この世界のどこかできみは生きていて
いつか いつか いつかはきっと何事もないよな顔して
『ただいま』ってほら…。
なんて、帰ってくるはずないよな…。
あの日に戻れたら、なんて 在りえない幻想(ユメ)が
いまだに僕の後悔に 複雑に絡み合って 抜け出せやしない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。