幼い頃 描いた夢 捨てきれずまだ
ここに 残っているよ…
あの頃は 抱くだけ 憧れに瞳輝かせたね…
今ごろじゃみんなもう その瞳に
現実ばかり 映して 先を見据えるの…?
現実を知った僕たちは
それが ほんとに「夢」になっちゃうこと
知ってしまったんだ…
努力すれば実るものだって…
頑張ればどうにかなるものだって…
信じてきた定義 今 揺らぎ、崩れ去るから…!
子どものままがいい
「早く大きくなってね… 」で
夢 先急いでたあの頃へ
子どものままでいい
金銭 権力 にまみれた世界より
クレパスで描いた 世界のなかにずっといさせてよ
大人になれば
ゆくゆくはみんな 変わっていくんだろ…
ああはなりたくないわ
あれほど嫌った世界を 望むのだろう
大人になるのなんか 望まない…
これ以上の知識も 暮らしも望まない、だから…
どうか一度 時をとめることができたならば
今、まだなにも知らない…僕のままで。
夢を描いて、夢を見る方法を知った。
世界は希望と夢に胸を染めていった。
夢を描いて、その距離を知った。
世界はため息と憂鬱に小さく閉じ籠った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。