第111話

【詩】ごめんね
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2021/03/24 12:53
ホンモノの愛情なんて知らないんだ

どんな言葉をもらっても

この心にはまる前に泡のように溶けていく

なんでここに届かないの


あと少しなのに 目の前でいつも消えていくよ


あと何度見送ればいいの


このピースはいつになれば埋まるのかな



わかんない わかんないよ

だれだけ大切だって言ってくれても

どれだけ好きだって言ってくれても


なんで透明になっちゃうの

なんでこんなに哀しいの



ひとりの時が長すぎたから

いつかさよならされるのはもっと辛すぎるから

君に言われるくらいならぼくから手を振るんだ



平気だよ 元気だよ

優しい君の未来に影は落としたくないから

大丈夫だよ 幸せだよ

君は早くぼくを忘れてどうかその先で笑っていてよ


…これがぼくにできる君への精いっぱいの恩返しのつもりなんだ




ごめんね。

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