第4話

ライバルの存在。
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2018/05/13 04:18
〈昨日は疲れたな〜。6時間授業だったのに加えて、放課後に生徒会の会議があるし、しかもその会議  
が、いつもは30分くらいなのに、昨日は約1時間あるし!そのせいで、昨日は楓大と帰れなかった
し!〉

〈と、そう思い、ため息をつきながら制服に着替えて、食事をし、美桜は、家を出た。〉

ガチャ…バ…タン。

【美桜】あ。

【楓大】あ。

【美桜】おはよう。

【楓大】おう。ハヨ。

【美桜】また朝っぱらからお腹空いてんの?

【楓大】いや、今日は眠い。昨日は、夜の12時過ぎまでゲームしてたから。

【美桜】はぁ〜?ったく。何してんのよ。(苦笑)

【楓大】だな。

〈こんな感じで、楓大と話していると、後ろから、誰かが走ってきた。〉

【 ? 】おはようございます!楓大先輩!

【楓大】お!ハヨ。

【美桜】楓大、この子、誰?

【楓大】あっ、美桜には言ってなかったな。この子は、うちのバスケ部のマネジャ。

【理音】初めまして。バスケ部のマネージャーをやっている、一年の理音(りおん)って言います!

【美桜】あぁ、バスケ部の。私は。

【理音】楓大先輩から聞いてます!幼馴染の、美桜先輩、ですよね?生徒会長の!

【美桜】あ、うん。よろしくね。

【理音】よろしくお願いします!キャー!生徒会長と話しちゃった〜!

【美桜】そんな嬉しいことなの?

【理音】そうですよ!

【美桜】ふーん。そうなんだ。

【楓大】あのさ〜。俺のこと忘れてない?

【美桜】あ。ごめん、忘れてた。

【理音】私も。

【楓大】おいー!

〈こうして、3人で笑いながら学校へ向かっていると、後ろから紗綾が走ってきた。〉

【紗綾】美桜、楓大、おはよ!

【美桜】紗綾、おはよう!

【楓大】おー、紗綾!ハヨ。

【紗綾】ん?その子は?

【美桜】あぁ。バスケ部のマネージャー。一年の理音ちゃん。

【理音】初めまして!

【紗綾】ふーん。よろしくね。

【理音】はい!よろしくお願いします!

【美桜】ふふっ。

【紗綾】美桜、どしたの?

【美桜】いや。初々しいなと思って。

【紗綾】確かに。

【楓大】だな。

【理音】そうですか?(照れながら。)

〈こんな感じで、4人で笑いながら、歩いていたら、いつの間にか、学校に着いていた。〉

【楓大】それじゃ、俺たちは、朝練あっから。

【美桜】うん。じゃあね。

【楓大】…

【美桜】…楓大?どうしたの?

【楓大】美桜、お前大丈夫か?

【美桜】大丈夫だよ?なんで?

【楓大】いや、顔色悪いから。

【美桜】そう?大丈夫だよ。

【楓大】そうか?ならいいけど…。

【美桜】じゃあね。また後でね。

【楓大】ああ。また後でな。

〈こうして、私達は分かれた。この時、みんな予想もしなかった。この後、あんなことやこん
なことが、次々とこの3人に降りかかるなんて…。

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