第6話

ライバルの告白
51
2018/05/13 04:19
〈今日は日曜日。楓大たちバスケ部の練習試合を見に行く日だ。〉

ガチャ…バ…タン。

【紗綾】美〜桜っ!

【美桜】紗綾!どしたの?

【紗綾】バスケ部の練習試合に行くんでしょ?私も行くよ!

【美桜】ほんと?ありがと。

【紗綾】それに、伝えたい事もあったし。

【美桜】伝えたい事?

【紗綾】いや、後ででいいよ。

【美桜】そう?

【紗綾】うん。じゃあ、行こっか。

【美桜】そうだね。

〈そして、2人は練習試合がある体育館へ着いた。〉

【美桜】今日は、相手校の人も、その人達を見に来てる人も来てるから、いつも以上に多いね。

【紗綾】そうだね。試合前に、楓大に会いに行こっか?

【美桜】そうだね。

〈ここは、花都中学校バスケ部の部室だ。〉

【美桜】楓大。

【楓大】おぉ。美桜と紗綾。来てくれたんだ。

【美桜】もちろん。幼馴染のこと、見に来ないわけないでしょ?

【楓大】もうすぐ始まるから、席に行って、見てて!

【美桜】うん。分かった!

〈そして、美桜と紗綾は、席へ戻った。〉

【紗綾】どっちが勝つと思う?

【美桜】楓大がいるチームでしょ!

【紗綾】あっ、始まるよ!

〈そして、試合が始まった。接戦だったが、楓大のいるチームが勝った。〉

【美桜】楓大。おめでと!

【楓大】ありがと!

【美桜】じゃあ、私達は帰るね。また後で。

【楓大】おう、また後でな。あと、用があるから、俺がお前ん家に行くよ。

【美桜】分かった。じゃあね。

【楓大】おう。

【紗綾とバスケ部員】ヒュ〜。

【美桜】何?

【楓大】何だよ。

【紗綾とバスケ部員】何でも〜?

【美桜】?まあいいけど。じゃあね。また後で。

【楓大】おう。後でな。

〈そして、私達は体育館を出た。〉

【美桜】紗綾、そういえば、朝言ってた伝えたいことって?

【紗綾】あ、あのね?噂で聞いたんだけど、バスケ部のマネージャーで理音って子いたでしょ?

【美桜】あぁ、いたね。その子がどうしたの?

【紗綾】あのね?あの子、楓大に告白したらしいんだ。

【美桜】え!?楓大に!?いつ?

【紗綾】おとといらしい。

【美桜】そうなんだ…。楓大、あの子と付き合うのかな?

【紗綾】そんなわけない!大丈夫だよ。噂だから。

【美桜】うん。ならいいんだけど…。

〈そして、私達は家へ帰った。この後、あんなことが起こるとも知らないで…。〉

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