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第3話

第1話 善子の違和感
善子
……どこ、ここ


 え、待って?
 普通に朝起きて早々にただっ広い部屋。
 それに一人にしては少し大きいベッド。

 何? 私、サラワレタノ?
 服だって私の持ってるものよりはるかに高級感溢れてるし──

 認めたくないが、そうに違いないわ。
 大丈夫よ……堕天使の身体はタダの器でしかないのだから、その……変なことされたって何ともないのよっ!!

 とは言っても、顔が熱くなっているのを感じて、これは夢なのではないのかと思ったわ。
 と、とにかく!
 誰もいないみたいだし、今がこの部屋を探るチャンス!

 普段他人の家で家捜しをしてみようかなぁ、と冗談に思っていたけど、本当にすることになるとは思ってもみなかった。

 ベッドから身を離してヒヤリと足に冷たい床の感触を感じると、やっぱり夢ではないと思ったわね。
 夢じゃないのなら、本当に、マ ジ で、サラワレタのかしら……。
善子
調べるといったら……カバン、そう、カバンね

 調べよう。
 そこまで思って気づいた。

 勉強机がある。
 家具屋とかでよくある、“高い”勉強机。
 棚には自分もお世話になっている高一の教科書。

 サラッタのは高一か……度胸あるわね。
 勉強机の横には"女子のものと思われる"鞄がある。
 これで生徒手帳でも見れば……。
 ……ん?


 "女子"……!?


 ……いやいやいや。
 そんなワケないわ。


 だって女子よ!?


 女の子よ!?


 私と同い年の女の子よ!?


 更に変態になってるじゃないっ!!

 それでも、この場の状況を把握するため……頑張るのよ! ヨハネ!!
善子
あれ……

 ない!
 生徒手帳がないわ。

 ……ふふーん。
 でも、私は次に隠しているであろう場所をストックしてるのよ。
 次は──
善子
制服ね……

 そう、制服。
 細かく言えば制服のポケットの中。
 その中にあるはず……!

 白き壁に仕組まれた白き扉。
 この中にあるわね。
 扉を開けると──
善子
何よ、これ……お嬢様?


 どれも私服なんだろうけど、タグを見る限りどっかで見たことあるようなブランドばかりじゃないっ!

 さっきから身の周りから溢れ出す高級感……マリーかしら。
 この部屋の主の人物像が見えだした中で、クローゼットの中から制服があるのを確認した。
 この辺りでは見かけない制服よね。
 ブレザーって……内浦はもちろん、沼津でもそんな滅多に見るようなものじゃないし……。
 でも、どっかで見たことあるのよねぇ……。

 そう考えながらポケットの中を探していると、目的のモノを見つけたわ。

 中にはもちろん学生証明書があって……。

 相手が一体誰かが分かるんだけど……。


 これは……。



 何なの……!?

善子
西木野……真姫!? ──っ!?



 声を張り上げたところで気づいた。
 そう言えばなんか声の調子が変かも。
 まるで風邪をひいたような、自分じゃないような声。

 いろんな情報が一気に流れ込んで頭の中がパンパンになってきて……。
 ふと横を見ると、クローゼットの扉の裏にはめ込まれた鏡があって、人物の姿を捉えている。

 そこまでは問題ないのよ。
 問題なのはその人物。

 その人物は私も知っているけど現実に会うのは堕天使的に、時空空間的に不可能な人だ。


 ……認めたくない。


 でもこれはねぇ……。
真姫
み、μ'sの西木野真姫になってるーーっ!!??