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第4話

第2話 身体
 朝から起きてあれこれして動かしていたのは私だけど私の身体じゃなくて、いやそこは関係ないわよ。

 予想外の事に冷静を保てない私に喝を入れて、深呼吸。
 吸って…………吐いて。
 ……これは夢ではないと思い始めていたのに予想外すぎて裏切られた気分だわ。

 鏡に向かいあって顔をつねってみたり、身体をちょっと触ってみたり(さすがに胸はムリだった)、短くなった赤毛の髪の毛を触ってみたりと色々するけど、この身体が、この景色が変わることなんてなかったわ。

 どうすんの……これ……。

───
真姫ちゃん? 大丈夫? さっき大声が聴こえてきたけど
真姫
ひゃっ!? は、はい!
───
大丈夫……?
真姫
だ、ダイジョウブです!
───
そう? 朝ご飯できたから早くしなさいよ
真姫
は、はい! 分かりました……


 …………。

 今、心臓バクバクなんですけど!!
 お、落ち着きなさいヨハネ!
 この程度で怯んでいたら堕天使失格よ!
 如何なる時でも冷静沈着、クールに行くのよっ!
 今のは彼女──西木野真姫の母親……なのかしら。
 朝ご飯って言ってたわね。
 となると着替えなきゃいけないわね。

 着替え……。
 見る……ってこと、よね……。
 このままじゃ私が変態になるじゃないっ!

 いや……これは“私”の身体よ。
 "私"のなんだから、自分の裸を見てもうっかりヘブン行きにはならないわ!
 そもそも同性じゃない!

 大……丈夫よ……っ。
 しかし、他人の──あのダイヤとルビィがあれほど愛していたμ'sの西木野真姫の身体だと思うと、思うように服が脱げなくて……。

 そこにまた追い討ちが掛かってくるように壁が現れる。

真姫
ブラ、どうすんのよ……!


 くっ……こうなったらヤケクソよっ!

 一生かけても着られないであろうパジャマに手をかけて、滑らすように脱いでいく。
 "西木野真姫"の顔は真夏のトマトのように赤くて、"私"の顔が太陽に焼けるように熱くなるのを感じるわ。
 脱ぎ終えて改めて鏡をみると、驚いたわ。


真姫
綺麗……


 なだらかな双丘、身体の側辺のライン、丁度いいくらいの太さの長い脚。

 これがμ'sなのかと。

 これがラブライブで優勝した人の身体なのか、と変な風に思考してしまった。

 それと同時に再び鼓動が速くなるのを感じた。
 止めよう、それこそ変態だわ。
 これからどうすればいいのよ……。
 このまま私はこの人になって過ごさなきゃいけないのかしら……。

 不安と緊張が膨張してくるが、今の私は裸である。
 今はしなければいけないことをしなきゃいけないわ……。
 考えるのはあとよっ!

 何も考えず……気にせず……。