第3話

私の顔?
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2017/12/09 09:42



姉の顔になった私。
私の曖昧な説明によって両親が導き出した答え、
「姉が私に顔をさずけてくれた。」

両親の考えは間違っていました。


私は姉の顔を『奪った』にすぎなかったのです。
私が最初に顔を奪ったのは実の姉でした...


顔の出来た私は念願の外出ができるようになりました。
公園で遊び、買い物に行き、ドライブにも出かけました。
両親は私の顔で悩むことはなくなりました。
しかし、その頃から私に不思議な事が起こり始めました。
何故か生まれる前の記憶があるのです。
まだ私が母のお腹にさえいない時に流行ったテレビの内容や、両親の会話、行ったことのない場所、会ったことの無いはずの祖父母の顔...
様々な記憶が私にはありました。でもその記憶か私にあるのは有り得ないことです。
何故私にこんな記憶があるのか、その時5歳になった私はある記憶で全てを悟りました。







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