第4話

姉の記憶
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2017/12/09 09:41


ある日母と買い物に行った帰り、私と母の横にトラックが停車しました。
そのトラックを見た瞬間、トラックが横に倒れ私を押しつぶす様が、走馬灯のように私の中を駆け巡りました。

その時私は気づいたのです。これは姉の記憶だと。
覚えの無い記憶はすべて姉のものだったのです。

私は何故か、その時初めて自分は姉に成り代わったのだと思いました。
姉が顔をくれたんじゃない。私が姉の顔を取ったんだ、姉の記憶と一緒に。私は姉になったんだ。

...そう思うようになったのです。




しかしこのことがあった後、特に何があるわけでもなく私は小学生になり、普通に暮らしていました。

そんな私が小学4年生の時、私の身体に異変が起こりました。

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