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第1話

前編
こんな雨の日だった




雨は 一日中降り続いて、
水溜まりが 沢山できている



学校から駅までの 帰り道


その日は図書室で、
本を読んでいて
帰りが少し遅くなった


水溜まりを見て 立ち止まって思う


水溜まりで小人達が
ピシャピシャ跳ね回って
遊んでいるみたい


1人でクスクスっと
笑ってしまいハッとした…


こんな事で 1人で笑っているから
友達できないんだ…

小さく ため息を吐いて
歩き出そうとした時…


中川 瑞樹
西宮 祥子!
中川 瑞樹
一人で笑ってるから
友達できないんだよー。

すると少し雨が強くなって
彼は道に咲いている
紫陽花を見つめて言った…
中川 瑞樹
なんか強い雨にビビって…
寄り添いあってるみたい…

中川くんの 視線の先の
紫陽花を見ると…

確かに1つ1つが
隙間なく…
そして肩を落として
弱々しく見えた

西宮 祥子
…プフっ!
学校1 人気者の考えている事が
私とあまり変わらなくて

つい吹き出して 笑ってしまった
西宮 祥子
クスクス。
            
中川くんは、
ちょっとテレたあと…
中川 瑞樹
俺が友達に なってやるよ!

私がえっと驚いていると
中川くんは、

真顔で…
中川 瑞樹
彼氏でも…いいよ…
って……
中川くんは、目線を外して…
中川 瑞樹
お前のこと…嫌いじゃないし…
って……
私がボーッと 立っていると…
中川 瑞樹
ごめん…
やっぱ約束守れそうにないや…

そのまま彼は
じゃあなって手をあげて
雨の中、
1人で駅へ向かった


何となく
彼の傘さす 後ろ姿が
寂しそうに見えた…

そんな彼の後ろ姿が
小さくなって行くのを
私はじっと見つめていた…

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愛空
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