あなたsaid.
雨は少しずつ強くなっていく
あなたは、水をぴちゃぴちゃ飛ばしながら走る
すると向こうのほうに黒いものが見える
もっと近づくとあなた達の高校の制服だ。
あなたは真っ直ぐその人のほうに走る
するとずぶ濡れのそらが倒れていた
あなたは雨にうたれながらも
そらを揺さぶるが意識がもうろうとしている
デコを触るとあつかった
あなたはスマホをとりだすと
スマホは圏外
「ゴロゴロ…」
怪しい黒い雲が近づいてくる
雷も激しくなっている
周りは誰もいない
あなたは小さな体でそらをおんぶする
案外そらの体は大きかった。
家は遠いいからいつも使っている秘密基地の家に行く
秘密基地はよく小さい頃五人で遊んでいた家だ。
あなたのお父さんが遊び場で作ってくれた、キャンプもしたしバーベキューもした。
今もたまにそこの家でくつろぐ
あなたは雨に打たれながら基地についた
鍵を開け、びしょびしょのそら体をタオルで拭き、ジャージに着替えさせ
その後、ソファーに寝かせ、そらに布団をかけた。
スマホを見るとまだ圏外
窓をのぞくとギラリと光る雷が鳴った
ひゅーっと隙間風も吹く
少し不気味な基地な感じがした。
あなたは少し怖くなりそらの隣に座る
そらはうずくまりきつそうだった
あなたはそらの頬を触わり顔を見つめた
そんなふうに思いながら、そらの頬から手を離そうとした
するとそらが離そうとした手をまた、頬につけた
そらは小さな声で言う
そらの手は思ったよりも大きくて暖った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🐶あけましておめでとうございます🐶
今年は結構あっいうまでいろいろありました((
受験も近づいてるのでだんだん投稿が減ります…すいません((
2018年も小説活動頑張るので応援お願いします。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!