あなたside
太陽の光が眩しくチカチカして目が覚める
と
私の横にはいつも寝る時いるはずの、まふがいない
彼の寝てるところを触るとまだ温もりがある
さっき起きたばっかなのかな
時間を見れば6時半を指していた
まふは早起きだなぁ
あ、朝食作らなきゃ
私はそう思いベットから下りて一度彼の部屋へ行った
コンコン
あなた「まふ、おはよう、入っていい?」
まふ「ん」
ギィィ
あなた「お腹すいたかな?」
まふ「少し」
まふは、こちらに振り向きもせずにパソコンを見ながら答えた
あなた「少しか、じゃ、フレンチトーストでいいかな?」
まふ「ん、」
そう地味な答えをする彼に悲しさを覚えた
あなた「じゃ、作ったら呼ぶね」
バタン
あなた「どうしたんだろ、元気ないのかな…スープも作ろうかな」
そしてキッチンへ行く
まふside
コンコン
あなた「まふ、おはよう、入っていい?」
まふ「ん」
僕はそう呆気ない答えをした
ギィィ
あなた「お腹すいた?」
まふ「少し」
毎朝、あなたの作るご飯は凄く幸せで
あなた「少しか、じゃ、フレンチトーストでいいかな?」
まふ「ん、」
でも、僕は素直になれない
だから呆気ない返事をする
あなた「じゃ、作ったら呼ぶね」
バタン
そう言ったときのあなたはとても悲しそうな声だった
いつだろうあなたを意識し始めたのは
素直じゃない僕を愛してくれてるのかな
そう、思い明日そらるさんが2週間後のライブについて家で少し話とパート別けをして
一緒にリハーサルをしに迎えに来てくれる
そのため今パソコンで、そらるさんと連絡をとっていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。