中間side
今日は遂にあなたがファンのみんなに、秘密にしとった過去の話をする少クラの収録日。
しげもおるから、8人なんやで。
しげは「たまたまや笑」なんて言いよったけど、調整してくれたんやろな。
ほんまに優しい奴やから。
河合「次は「あなたにお手紙書きましょう」のコーナーです!
が、まず篠宮から大事なお話があるということで。
それでは、どうぞ!」
「今から、私のほんまの家族のこと、私の昔のことについて話さしてください。
このこと知っとるんはメンバーとジャニーさんだけやったけど、ファンのみなさんが不安になってまう前に、私の口から話さしてください。」
あなたが話し始めた。
俺ら6人(篠宮&神山以外)は観客席から見とる。
あなたんとこにいつでも行ってサポートできるようにな。
緊張しとるんやろな、ずっと下向いとる
それを見た望が、あなたのところに行きそうなんを6人で必死に抑える
あなたんとこ行きたいんはみんなやけど、今行ったら、あなたの為にならへんからな。
まだ俺らが出る時やないって言って説得する。
「私にはほんまのお父さんとお母さんがいません。
私が生まれてすぐに事故で亡くなったらしいです。
物心つく前にはおらんかったからこんなこと言ったらあかんけど、悲しくはないねん。
やから私はすぐに施設に入りました。1番最初の施設は10歳までしかおれんとこやったから、10歳になった私は、別の施設に行くことになりました。
そこで…………(涙)」
神ちゃんが困った顔しとる。
泣きそうになっとるあなたを助けに行きたいけど二人の間にはファンのみんながおるから行かれへんのよ。
俺が行ったろ。
中間「あなた、辛いんやったら言わんでええねんで。
でも、あなたが言うて決めたんちゃうか?
泣いてばっかやったらみんなに伝わらんで。
(小声)」
「そやな。頑張るわ(小声)」
中間「おん。頑張りや?
俺らちゃんと聞くからな。
メンバーだけやないで。ジャニーズの仲間も、ファンのみんなもちゃんと聞いてくれとるからなニコッ(小声)」
「おし。大丈夫。ありがとね!(小声)」
俺がメンバーのおる席に戻ると、神ちゃんが口パクで
神山「ありがとな。」
って言いよる笑
なんもしとらんでって意味を込めて笑いながら首を横に振る。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!