神山side
あなたからしげが風邪をひいたことを聞いて、みんなにも言ったんやけど、心配で心配でたまらんくて……
でも、それは俺だけやなくて、みんなもみたいで。
中間「あなた大丈夫かいな。」
濱田「あなた泣いてへんかな……」
桐山「あなた、体温計の場所とか知らんのとちゃうか?」
藤井「あなたは?大丈夫なん?早よ帰ろーや」
小瀧「重岡……俺のかわいいかわいいあなたに風邪うつしたらまじで許さん……」
えーっと…………しげの心配というよりあなたの心配のようですね。笑
確かにしげも心配なんやけどどちらかというとあなたの方が心配で。
しげはただの風邪やろうから、寝てたら治るさ!←
でも、あなた…………
頑張れてたらええなぁ。
泣いてなかったらええなぁ。
今日は早よ帰ってやろ。
(ガチャ)
『だだいまー小声』
あれから仕事が終わって急いで家に帰ってきました。
桐山「うわっ………!」
1番最初にリビングに入った照史くんが変な声だすから
神山「照史くん?どーした?」
なんかあったと思って慌てて入ってみると…………
神山「うわっ………!」
リビングが悲惨なことになっておりました(泣)
片付けが大変や……( ´Д`)ハァ
濱田「ま、あなたが頑張ってくれた証拠やろな」
ほんまにな。
きっと、どこにあるかわからんかった体温計やら何やらを探し回っとったんやろ……
藤井「とりあえず、しげたち見に行こーや」
中間「そーいや、あなたどこおんねやろ。」
(ガチャ)
寝室のドアを開けると仲良く手を繋いで寝とるしげとあなたが。
あなたのほっぺを見ると、大変やったんやろーな。
いっぱい泣いたんやな……
小瀧「冷えピタまで貼ってあるで!」
濱田「ほんまや!!
あなた?よー頑張ったな。お姉ちゃんになったんやな……(涙)」
中間「なんで泣いとるん笑」
藤井「んなこと言いよる淳太だって涙目やん笑」
みんなが顔を涙でグチャグチャにしながらあなたを見ていると、
「ん……」
『あなた!?』
「おかえ……り……ウワーン(涙)」
桐山「よしよし。よー頑張ったなぁ」
小瀧「ほら、おいで!抱っこしたる!」
「あんな、あなたな、大変やった(泣)」
濱田「大変やったな…(涙)」
「オカン?大ちゃん大丈夫?あなた、しっかり出来とる?」
神山「おんニコッ
しげは寝とったら治るやろ」
しげが治ってからもあなたは怖かったんか、しげにべったりでした。笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。