第63話

お姉ちゃん5
9,456
2017/12/09 10:35
神山side


それからのあなたはほんまのお姉ちゃんやった。

朝起きてから夜寝るまで。
ずっと、笑美ちゃんの傍にいた。





神山「おはよー、ほら、あなた!起きんかい!」

「んー…………笑美ちゃんは?」

神山「下おるで、早よ行ってやり。」


(ドタドタドタ)

「笑美ちゃーーーーん!!大声」

中間「うるさい。階段ぐらい静かに降りて来てや…………(溜息)」





雑誌の撮影が終わると真っ先に走って楽屋に戻るあなた……笑

出来るだけ早く仕事を終わらせたいのか、真剣に撮影しとった笑

いつもこうやと、ええんになぁ……小声















そして、いよいよ笑美ちゃんを施設に引き渡す日になった。

予定しとった通り淳太と一緒に施設の見学に行って決めてきたあなたは


「あそこやったら安心できるわ。
ずっと幸せに過ごせると思うで」

って、寂しそうに笑ってた


お別れせな、いかんからな




夕方、施設の職員の方がお迎えに来られるらしい。


今日がほんまに最後の日やから、9人で思い出を作ることにした


出来ることやったらみんなで旅行とかお出かけしたかったけど、ほら、俺らアイドルやからさ……!笑

行かれんのよ




いつも通り家でゆっくりしとったら、いつの間にかお迎えの時間が迫っていた




「………………最後にさ、写真撮ろーや!
で、笑美ちゃんにあげよ」

重岡「それええな!」










中間「んならいくで~」

(ポチっ)

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桐山「淳太くん、入った?」
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中間「入ったで」
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(パシャ)

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