第93話

取られたないねん
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2017/12/09 12:24
藤井side


こんにちは。藤井流星です。

雑誌の撮影スタジオにおります。

大きなソファー陣取ってゲームしてます。

この楽屋にはWi-Fi無いみたいです。

だいぶ接続悪いです。

それでも携帯でゲームをしてます。


「りゅーくーん!
お出かけせぇへん?」

藤井「えー...
俺ゲームしてんねんけど。」

「知ってんで。でもな、今から行くとこの方が出来ると思うねん。」

藤井「え、ほんま?」


んなとこあるっけ?

Wi-Fi繋がっとるとことか...?


「行かへん?」

藤井「行く行く!」


いやー、ほんまにこの楽屋ネット繋がらんねん...苦笑



(ガチャン)


藤井「どこ行くーん?」

俺の前を歩く小さな背中に向かって問いかけると、返ってきたのは

「ええとこ。
楽屋よかゲームしやすいと思うで」



まあ、どこかわからへんけど、ゲームできるならええか。



「よし、着いた。」

藤井「えっ...?」


ここ?
楽屋がいっぱい並んどる廊下の真ん中で止まったあなたはニッコニコしとった。

いや、悪い顔や

え、もしかして俺、ハメられたん......?


「はい、りゅーくん、ここでゲームやりよってええよ〜」

藤井「は?」


いやいや、ここって、廊下にポンって置いてあるソファーやで。あのどこにでもある長いヤツ


「じゃ、行ってくるな
ここおってや?」

藤井「え、どこ行くん?」

「JUMPの楽屋」


あ、ほんまや。ココHey! Say! JUMPの楽屋の前や。


藤井「なんで俺連れてきたん」

「1人で行ったらアカンって言われたから。」

藤井「なんで俺入ったらアカンの」

「あなたがJUMPの人達を独り占めしたいから。」


独り占めって...かわええな笑

って、そうやなくて。


藤井「なんで俺やったん」

「暇そうやったから」


いや、暇ちゃうし...苦笑

こいつ...なかなか手強いな...


「ええやん。ココ静かやで?
楽屋よか集中できんで。」


確かにそれはそうやな笑

まあ、ええわ



藤井「行ってらっしゃい」

「ありがと、りゅーくん。
大好きやで
行ってきます」


あいつさぁ、最近大好きって言えば許されるって思ってへんか?


まあ、それをわかってても許してまうねんけどな

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