濱田side
神山「大丈夫やで。照史と淳太たちがまわしてくれとる。」
藤井「確か、こっちらへんよな...」
神山「あなたは?」
濱田「ちょっと酷すぎたから、奥でスタッフさんと休んでんで」
神山「そっかぁ...」
濱田「とりあえず、MCいっぱいまで、寝かせとこ」
藤井「右側やった気すんねんけどなぁ...」
濱田「流星...?」
藤井「いや、なぁ。
あの、客席の右側の方見てパニックなったと思うねんけど、なんも怪しい人おらんねん苦笑」
濱田「そっかぁ...」
藤井「とりあえず、スタッフさんに言うとくわ。」
濱田「おう。よろしくな。」
藤井「あ、あと、あなたの立ち位置変えるから。」
濱田「わかった。言うとくわ。」
藤井「メインステ立って、右側の方やと思うねんけど、怪しい人おらんか見とってや。
もしおったら、帰ってもらってええから...。」
こういう時、1番冷静になって動けるのは、流星だ
頼りになんねんなぁ......
神山「濱ちゃん?濱ちゃん?
先ステージ戻るな!淳太くんたちと交代してくるわ。
誤魔化しとくから、ゆっくりでええよ!」
濱田「お!そやったな!ありがと!」
小瀧「濱ちゃん?濱ちゃん!!」
濱田「おー望!」
重岡「なぁ、あなたは!?」
中間「落ち着け、しげ。
客席に聞こえてまう。」
桐山「濱ちゃん?」
濱田「お、おう。
あなた、過呼吸おこしちゃって...
今奥で休んどる。」
小瀧「過呼吸って...」
濱田「そう。
で、理由はわからんけど、右側見てパニックなったみたいやから、立ち位置変えるって。」
中間「わかった。」
重岡「ま、アドリブでいけるやろ。」
桐山「おう、フォローしよな。」
小瀧「あなた!!」
濱田「え?」
後ろを振り向くと、スタッフさんに支えられて出てきたあなた。
桐山「大丈夫なんか!?」
「大丈夫。
ごめんな、オトン。」
濱田「ええよ。
でも、ほんまに大丈夫なん?」
「大丈夫大丈夫。
よし、行くで!」
中間「あなた。
話は後で聞くからな」
「.........」
重岡「ま、とりあえずムリかも知らんけど、楽しむで!!」
桐山「よし、行こ!」
それからのあなたは、楽しく出来てたみたい...
たぶんな。
少なくとも、笑顔やったで。
・
・
重岡「俺達がー!」
『ジャニーズWESTー!!!』
(LIVE後)
重岡「おつかれさーん!!」
藤井「おつかれー!」
中間「あなた?みんな、こっち来て」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。