小瀧side
今、LINEで淳太たちから連絡来たけど、とりあえず俺はしげちゃんとラジオの収録せなアカン
ほんまは早よお迎え行ってあげたいねんけどな...
とりあえず、あなたが心配であまりテンションが上がらない2人ですが、巻きで終わらせようと思います。
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重岡&小瀧「ありがとうございました!
お疲れ様でしたー!
失礼しまーす!」
なんとか収録を終わらせて、スタッフさんへの挨拶もそこそこに、急いで局を出る。
こういう日に限ってマネージャーさんはおらんし、しげも車やない。
駅までダッシュやな……!
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運良く、ちょうどホームに入ってきた電車に乗って家に帰る。
(ガチャ)
重岡「保険証ってどこや!汗」
小瀧「そこの棚ん中!」
重岡「これ?」
小瀧「違う!それの...あぁもうええ!俺がする!
しげ、ビニール袋持って車の準備!」
重岡「ごめん……
そっち頼んだで!」
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それからバタバタと支度をして、学校にお迎え
小瀧「失礼しまーす...」
重岡「5年△組の篠宮あなたのお迎え来ましたぁ…」
やっと保健室に着くと、中から出てきた先生に案内してもらってあなたの元へ。
重岡「あなた……?」
そこには、保健室の先生だと思われる女性の方と、泣きながらゲェゲェ吐きよるあなたが。
保健室の先生「篠宮さん、お迎え来てくれたよ〜」
小瀧「あなたー?」
重岡「遅なってごめんなぁ?」
「のん……ちゃ……グスッ……だいっ……ちゃ……グスッ……ヴエッ……ゲエッ」
重岡「おっっと!まだ吐くかぁ...」
小瀧「よしよし、ほら泣いとったら辛いで?」
重岡「キツいなぁ、病院行こな...」
重岡「すいません、お世話になりました...」
しげの背中で、ビニール袋を抱えたままぐったりしとるあなた。
「病院に行く」って言われてもなんの反応もなく、ただただ辛そうに吐いてたもんなぁ
早よ治るとええんやけど.....汗
保健室の先生「いえいえ、お大事に
病院行かれたら、連絡下さいね。」
重岡「わかりました。失礼します……」
保健室を出て、あなたのランドセルやらなんやらを持って、保健室を出たしげの後を追う。
小瀧「とりあえず、病院やな...」
重岡「そやな....」
普段ならイヤがるあなたも吐き気には耐えられへんのか、大人しくしている。
対抗できんほど弱っとんのかな...?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!