第136話

いじめ
9,266
2018/01/28 09:44
篠宮side




おかしい。絶対おかしい。


こんな狭くて暗い道、通ったことないもん...





今日は、雑誌の撮影。

いつもの雑誌ではなく、アルバムの宣伝として出させてもらう。


スタジオは、私たちも何度かお仕事で来たことのある場所






その楽屋でみんなと撮影の時間になるまで待っていると、女性のメイクさんが来て、あなたを呼んだ


「準備をするから来て欲しい」と言われ、「スタートまでは時間もあるのに...?」と渋っていたら、「今日は、気合入れてメイクするんです。」と。


それを聞いたみんなは急にテンション上がって

桐山「ほんまに!?楽しみやなぁ!!」

小瀧「もっともっと可愛くしたってください!」

とか言いだした。


それで調子にノっちゃったあなたもあかんかったんかなー...



「付いて来て」と言われたから、みんなに「行ってくる」と声をかけ、1人で付いて行ったんだ。








「あのー...どこですか?」

スタッフ「.........」

「こんなとこ来たことないんですけど......」

スタッフ「いいから黙って付いて来て」


え、怖っ......



(ガチャ)

スタッフ「はい、入って」

「え、でもここ...」

スタッフ「入ってって言ってるでしょ?」

「はい...」



連れてこられたのは、見たことのない、倉庫みたいな所。

暗くて怖かったけど、入るしかなくて。


そしたらあなたを連れてきたスタッフさん以外に、三人の女の人が出てきた。


人1「あぁ、来た?」

スタッフ「おん」

人2「1人?やっぱ嫌われてるんじゃね?www」


「え、なにこれ。
あの、メイクするって...」


人3「は。
ほんとに信じてたの?バカじゃない?www」


「え......」


人1「やっぱりさぁ〜
そのバカみたいなとこうざいよねー」

人2「私、天然ですーみたいなね?ww」

人3「うざいんだよニヤニヤ」

スタッフ「メンバーに引っ付きすぎだしなボコッ」

「痛いっ」





ああ、いじめられてんのか。



この人たちが、あなたのことが嫌いだから

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