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第1話

プロローグ
あたし、高橋姫子は完璧だった。

頭脳明晰で誰もが羨む美貌を持ち、家も裕福なお嬢様。

もちろん教師からの評判も良く、信頼も厚い。

そんなあたしを男子達が放っておく訳もなく、あたしの周りには必ず取り巻き達がいた。

それは、中学になっても同じだ。と。

そう思っていた。

でも、中学には一人違う奴がいた。

彼……氷室雄大は頭が良く、運動神経抜群、なにより美形男子だった。

明らかに他とは違うオーラを放つ彼の周りには、毎日飽きもせず女子達が集っていた。

でも、彼はどんな美人に告白されようと、全く動揺せずにこう言うのだ。

「自分には付き合っている人がいるから。大切にしている人がいるから、気持ちには応えられない」と。

その言葉を聞き、皆落胆するが、あたしは違った。

『面白い。そんなに大切にしている人がいるんだ。じゃあ、もしあたしが彼を奪ったら、相手はどんな気持ちになるんだろう?』

そんなどす黒い感情が胸を埋め尽くしたとき、







すべてが始まる。

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一月かのん
入賞者バッジ
一月かのん
主にホラー系などの小説を扱っております。 カゲロウプロジェクト・黒子のバスケ・文豪ストレイドッグス・ナカノヒトゲノム・鬼灯の冷徹が好きです。 『君との思い出をこの手に乗せて、』、『願い事叶え屋さん』、『いつも通りの帰り道』、『おはよう、初めまして。』 この4作品は完結済みです。 もしお時間がございましたら、ご観覧していただけると嬉しいです。 追記 『願い事叶え屋さん』を第3回プリコンのホラー賞で入賞させていただきました。 皆様、本当にありがとうございました。