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第6話

さようなら
……え?
「いの……ち……?」
「はい!今回は、あの方を殺したい、という望みでしたので、その願い事で無くなるもの……つまり命と、同等の価値のあるものは命しか無いでしょう?」
と言うわけで!そう言うと、カナエはさっきと同じように人差し指を振り上げた。
途端。
「ひっ!」
あたしの下の地面が黒く染まったかと思うと、大量の白い手が伸びてきて、あたしの足を掴んだ。
「なっなんなの!?これ!!」
逃げようともがくが、ズブズブと脚が黒色に変色した地面に飲み込まれていく。
「いや!いやよぉ!!」
助けを求めるが、周りはーー時間が止まっているのだろうかーー動かない。
そうしている間にも、どんどん地面はあたしを飲み込んでいく。
ついに肩まで飲み込まれてしまった。
「いやっ!やめてぇ!」
必死に目を動かすと、カナエの姿が目に入った。
「カナエ!!助け……」
ひっと息を呑んだ。
カナエがあまりにも冷たい笑顔を張り付けていたから。
「大丈夫ですよー!ただ、ジゴクに堕ちるだけですから!」
それに、とカナエは付け加える。
「今回は出血大サービスで、これまでのツケを無しにしてあげますよ!」
ね?お得でしょう?
笑顔で聞いてくるカナエの問いかけに、あたしは答えることができなかった。
ゴプッと音がして、地面は完全にそれを飲み込んだ。
黒く染まった地面は元の色に戻り、カナエは満足そうに微笑んだ。





『……まっ、結局は姫子さんの自業自得ってことですね』