『よく寝た~!』
1月13日午前7時
私は目が覚めた
リビングに行っても誰もいない
まだ寝てるのかな~?
『よし、朝食を作ろう!』
サプライズ&お礼で朝食を作ることにした
冷蔵庫は昔借りてたし...いいよね?
『誰かのための朝食か~』
懐かしい気分を味わいながら、手を動かす
業「ん~...あなた?」
『あ、おはよ!朝食できたよ!』
昨日のようにカルマをリビングの椅子に座らせ、食器を運ぶ
業「ごめん、わざわざ...」
『私が作りたかっただけだし...その...お礼の意味でも...ね?』
業「...ありがと。いただきまーす」
私の1番の得意料理であるモーニングセット
真ん中に置いてあるパンケーキを切って口に運ぶ
業「...んまっ。やっぱり同じ味は無理かぁ...」
『喜んでくれて嬉しい!ありがとっ!』
実は私のパンケーキの生地には隠し味がある
いくらカルマでも再現は無理だろう
業「そろそろ出るの?」
『だね。集合11時だし...』
時計を確認して荷物を運んでくる
業「忘れ物ない?」
『大丈夫!2日もありがとう!』
業「こちらこそ。朝食サンキュ」
『じゃあ、あとでね!おじゃましましたー!』
手を振って家を出る
家に帰らなくちゃ...
私は駅に向かった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。