第7話

すれ違い 6
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2017/12/13 12:46
クリスマス、午後2時。

桃と待ち合わせして、ショッピングモールで服や雑貨を見ていた。
あなた

え、これ可愛い!でもニットもう持ってるんだよなー……

あなた
あなた

ん?

振り返った直後、パチンッと瞼の近くで何かが弾けるような音がした。

すぐに手鏡を向けられ、私は音の正体がわかった。
可愛くない?
あなた

可愛い!!これパッチンどめ?不思議の国のアリスとかあったんだー……!

ね!こっち白うさぎ、これはトランプ兵。マッドハッターの帽子とかもあるよ
あなた

あ、そっちはガチの帽子なんだ

緑のハットをかぶって見せてきた桃にそう呟く。そして、二人で声を上げて笑った。
次どこ行く?
あなた

んー……イルミネーション5時40分からだよね?まだ時間あるから、ちょっと歩いてゲーセン行かない?

おっけ
そうやって、私たちはいろんなところでいろんなことをして楽しんだ。





やがてイルミネーション点灯の時刻が迫ってきた。

私たちは集合場所だった広場に戻って、広場中央の大きなクリスマスツリー周辺で談笑しながら待った。が、もうすぐ時間という時になって突然桃が言った。
ごめ、トイレ!
あなた

え!?あと5分ないよ急ご、一緒に行

大丈夫!!すぐ戻ってくるからここにいてー!
あなた

あっ…………はや

あっという間に桃は人混みに紛れ消えていって、苦笑というか、感心してしまった。

トイレ混んでないといいけど……。早く戻ってきますように。一人でライトアップ迎えるの辛い。

手に息を吐きかけ、寒さを誤魔化す。ふと、後方から聞き覚えのある声が風に乗って流れてきた。
拓磨
お前イルミネーションとか好きなのか……?
嫌いじゃねーよ?なんか、クリスマスだから見とかねーと損じゃね?
あなた

……!?

大慌てで後方の人混みを確認する。

その中に――――まさかの、吉沢と坂宮くんがいた。



はっ……はぁあ!?なんで二人が!?

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