「え、、、?やだよ、なんでよ、」
あなたはもはやパニックだった。
1年のときから切ってきたことは今まで誰にも見つかってなかったのに。なんで?まさか本当にリスカがばれたのかな、?
「さっきあなた倒れたでしょ?んでさ、体育準備室までいったでしょ?そのときね、腕のところ、制服めくれて見えたの。あなたが心配なの、お願い。」
「なんだ、見えちゃったんだ、ならしょうがないか」
あなたは諦めて如月先生に腕を見せた。
「こんな、、、酷い。ごめんね、苦しかったよね、、」
「わかんないのに言わないでよ!どうせリスカするなんて面倒くさいっておもってるんでしょう!?もうだれも信じられないよ、ねぇ先生、、、」
そこまで吐き出してあなたは泣き出した。
如月先生は養護教諭が戻ってきてからも泣き止むまであなたの背中をさすっていてくれた。
「き、如月先生、あたしは悪いのかな、、?分かんないよ」
「ううん。悪くないよ。」
「あたしのこと、もう知らない?見放しちゃう?どうでもいい?ここにいていいの?」
「どうでもよくなんてないよ。何かあるならいってごらん?」
「いいの?でも、、」
「いいんだよ、あなたはここにいていいんだよ」
「う、、ん、、」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。