第45話

日曜日の痛み
1,579
2018/01/30 10:07
4人が帰ると急に静かになって、少し寂しい。
あなた

はぁ。

ちょっとだけ、ため息が出た。
別に無理してるわけじゃない。
よくよく考えてみると、この身体になってからすごいことがたくさん起きてるし、今まで何となく過ごしてた日々とは真逆で…。
毎日、壁をすり抜けて。
毎日、YouTuberと話して。
毎日、ドキドキさせられて。
よく聞くと、身体が悲鳴を上げている。
なんか私。
疲れてんのかな…?
まぶたが重いや。
そっとまぶたが、落ちていく。
目を開けると、真っ白な空間に私は1人立っていた。
悲しい。
寂しい。
苦しい。
そう言った感情が一気に込み上げてくる。
さっきまで、あんなに楽しかったのに。
どうして?
私が、幽霊じゃなかったら。
フツーに恋愛もできたし、
フツーに遊べたし、
フツーに過ごせたのに。
なんで私なの?
なんで私が、引かれないといけなかったの?
なんで私が死なないといけなかったの?
なんで私を殺したの?
なんで?
どうして?
痛い。
苦しい。苦しい。
辛い。辛い。辛い。
急にあの日のことと疑問が飛び出してきた。
だってまだ鮮明に思い出せる。
怖い。
怖い。怖い。
怖い。怖い。怖い。
夢なら早く覚めて。
そう強く願うも夢が覚めることはなさそう。
はじめ
あなた…
あぁ、はじめの空耳まで聞こえてきた…
シルク
大丈夫か…?
シルクの声まで…
謎の白い空間にこだまする。
ンダホ
どうしよう…
どうしよう???
焦っちゃって、ンダホは…
もう。






















心配…いらないのに。
うっ。また心が苦しい。
痛いよ。
はじめ、シルク、ンダホ…
助け
























て。




















はっ。
目を開けると、見慣れた天井。
視線を右に動かすと心配そうなはじめの顔。
はじめ
おっ起きたっ!!!
視線を左に動かすと、驚いた顔のシルクとンダホ。
シルク
おい!大丈夫か???
ンダホ
ふぇぇえええん。起きたぁ。
ンダホは…泣いてる?!
あなた

えっ??!

シルク
お前、起きたらそれかよ 笑
思ったより、元気で安心。
はじめ
ずっと、苦しそうに“うぅ”って唸ってたよ?会議終わった後、あなた探しに行ったら、椅子に座って寝ながら唸ってて…
だから、はじめたちが私を家まで運んでくれたのか…。
ンダホ
もう、グスン 大丈夫なの???
あなた

全然、大丈夫だけど…

ンダホ
良かったぁ
シルク
結構心配したんだぜ、俺ら。
はじめ
何があった???
あなた

少し悪い夢を見たと言うか…
なんと言うか…

ンダホ
そっかそっかぁ。良かったよ〜 グスン。
あなた

ごめんね、心配かけちゃって。

はじめ
とりあえずおいらたちは、コンビニでなんか買って食べるから。
シルク
あなたは、ゆっくり寝とけ。
シルク
な?
あなた

うっ、うん。

そして3人は、部屋を出て行ってしまった。

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