第47話

月曜日の問いかけ
1,527
2018/02/02 23:59
数分前_
ポッキー
ねぇ。ちょっと。
みやゆう
んー???
ポッキーは、立ち止まり後ろにいるみやゆうに話しかけた。
ポッキー
あれって、あなた…?
みやゆう
どれどれ???
目を細めて確認しようとするみやゆう。
ポッキー
あれあれ!
あなたがいる先を強く指差すポッキー。
みやゆう
どこだよ〜???
みやゆうは、さらに目を細める。
ポッキー
もう、いいや。
みやゆうさん、付いてきて!
みやゆう
エェッ!?
すると、ダッとものすごい勢いで走り出すポッキー。
その後ろを、猛ダッシュで追いかけるみやゆう。
みやゆう
ねぇねぇ。
ポキさんどんだけあなたちゃんが好きなの?
ポッキー
えぇっ!?急に…何を。
走りながらみやゆうは、ポッキーに話しかける。
みやゆう
まぁ、いいけど〜?
ポッキー
何が 笑
みやゆう
ポキさんは、永遠に俺の嫁だからさっ!
得意げにそう言うみやゆう。
ポッキー
はい、出ました。
“俺の嫁宣言”!
みやゆう
だって、そうでしょ?
ポッキー
はいはい。そーですよー。
みやゆう
ポキさん棒読みは地味に胸に刺さる。
ポッキー
みやゆう
無視かいっ!
ポッキー
あっごめん。
みやゆう
それより、ポキさん速すぎっ。
ポッキー
はやくしないと行っちゃう。
みやゆう
そんなに会いたいんだ〜
ポッキー
…///
みやゆう
ところでポキさんは、あなたちゃんに告白するの?
ポッキー
はぁ!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ポッキー
っちょっ!みやゆうさん!!!
少し困ったように、怒ったようにポッキーくんが言う。
けれどみやゆうくんは、その手を解こうとはしない。
それどころか、無言で昨日の部屋に入って行く。
部屋に入ると、みやゆうくんは手を解いた。
みやゆう
あ。
ポキさんもしかして、
ヤキモチやいてんの〜?
部屋に入って、1番にみやゆうくんが口にした言葉。
“ヤキモチ”_!?
ヤキモチってあの。
好きな人が、違う人とイチャイチャしてた時にムカムカするヤツ!?
ポッキー
っ。
ちっ違うって!!!
みやゆう
ポキさんは、天邪鬼だな〜。
みやゆう
もっと素直に…
みやゆう
なれば?
“素直”_???
ポッキー
ポッキー
嫌!嫌だったよ。
みやゆうさんが、あなたに手をまわしてるの///
あなた

えっ…。

“パシッ”
ポッキーくんが私の手を取った。
ポッキー
あなたは、走るの好き?
えっ_???
とっさに
あなた

う、うんっ。

としか出てこなかった。
ポッキー
じゃあみやゆうさんと競争ね。
パチリとウィンクを決めるポッキーくん。
あなた

へ???

みやゆうくんも変な顔。
すると、
ポッキーくんが、私の手を引いたまま走り出した。
あなた

ちょっ!

競争って、追いかけっこ!?
みやゆう
えっ!?
唖然としている私なんかを放っておいてドンドン走って行くポッキーくん。
みるみる、みやゆうくんとの差は開く。
するとポッキーくんは急に、曲がってある部屋に入った。
部屋に入るとポッキーくんは、
ポッキー
しーっ。
と、マスクの上で人差し指を立てて“静かに”のポーズ。
少しして部屋の外から
みやゆう
ポキさん〜?あなたちゃ〜ん?
どこ〜?
と、みやゆうさんの大きな声が聞こえた。
ポッキーくんと繋ぎっぱなしの手が、ギュッと強くなった気がした。

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