私とはじめは車に乗り込む。
ツリメッティー???
ツリメのことかな???
はじめが、運転をしながら片手でわしゃわしゃと私の頭を撫でる。
も〜っ!
数十分後_
車を近場の駐車場に止め、少し歩いて来た。
そこにあったのは、大きなショッピングセンター。
思わず、口を開けてガン見。
だって、私は幽霊と元高校生。
こんなとこは滅多に行かなかったからだ。
“パシッ”
はじめが私の手を優しく握る。
そしてはじめは、あるお店の前で立ち止まる。
???
はじめは、ブンブンと大きく手を振る。
その目線の先にいたのは_
オシャレでかわいらしい女性_
その女性は、はじめを見るなりパッと笑顔になった。
このかわいらしい女性は誰?
はじめの彼女?
なんで笑顔になったの?
私の頭の中で行き交う疑問は消えることなく、余計に私を苦しめる。
すると2人は、目の前のお店に入って行く。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。