第34話

金曜日のため息と運命
1,754
2018/01/19 12:42
@はじめsideーーーーーーーーーーーーーー
あなた

💤

助手席から、小さく寝息が聞こえる。
パッと横を見ると、あなたが寝ていた。
その腕の中には、男物のコート。
っていうことは今日、あなたは、あなたのことが見えるヤツと会ったってこと_?
そう思うと、不安で不安で仕方なかった。
はじめ
はぁ…。
思わず、ため息が出てしまう。
だって、そんなん気になるじゃんか…。
すっ、好きな女の子の事なんて…。
気になるに決まってるって!
さりげなく、あなたの方を見た。
長い睫毛をピクリとも動かさず、スヤスヤと寝ている。
やっぱりおいら…。
ホントのホントに…。
あなたのことが、好きなんだ。
_一方その頃。
@そらちぃsideーーーーーーーーーーーーー
“ガチャ”
やっと、家に着いたか…。
エイジ
ふぅ〜、疲れたー。
ツリメ
めっちゃ楽しかったね〜♪
リクヲ
また、やりたいな…
そらちぃ
そ〜だね〜。
リビングに入ると、みんな次々に言葉を発した。
エイジ
お酒飲む人〜?
えいちゃんが、冷蔵庫を開けながらこちらを振り返っている。
一同
はぁ〜い
“カパッ”
みんな、プルタブを開けお酒を飲み始めた。
ツリメ
いや〜、今日会ったさ!
アレ!あの子!
リクヲ
あなたちゃん…だっけ?
エイジ
あぁ、あなたね。
そらちぃ
めっちゃ、可愛かったね〜
一同
…?
みんなが、首を傾げてこちらを向く。
なんだよ… 笑
エイジ
そら、惚れちゃった系?
少しニヤケて言う、えいちゃん。
リクヲ
俺、顔見れてないんだって〜!
そんな可愛い子なの?
困った顔をする、りっくん。
ツリメ
マジ!マジ!マジ!マジ!
めちゃくちゃ、可愛い!
ニコニコしながら、言うツリメ。
そらちぃ
ほっ!ほ、ほほほ。
惚れて…
“惚れてねぇし”って言いたいのに、口が言うことを聞かない。
一同
惚れてぇ〜???
みんなが、煽ってくる。
そらちぃ
もー、分かんねぇよ!
惚れたかも…しれない…///
確かに、あの子はすごく可愛かった。
ガチで、俺のタイプだったし。
“はじめさんと住んでる”って言ってたから、またどこかで会える気がする。
運命を_
感じてる。
ツリメ
おぉ〜!
そらが、遂に〜?
一目惚れをしたぁ!!!
エイジ
よっ!めでたい!
リクヲ
とりあえず、おめでとう 笑
そらちぃ
なっ、まだ決まったことじゃ…
ツリメ
今夜は、オールだぁああああ!
一同
おぉぉぉぉぉぉぉぉ!
うん。俺決めた。
絶対、あなたと仲良くなってみせる!

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