第49話

月曜日のお揃い
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2018/02/06 09:40
ポッキーくんが部屋を出て行って数分後_
ポッキー
おまたせ〜
ポッキーくんの手には、オレンジジュースが2本。
私が大好きなオレンジジュース…
あなた

覚えててくれたの?

囁くように少し小声で言う。
ポッキー
もちろん!
幽霊の私を周りのみんなはすごく優しくしてくれることに感動した。
その感動が、涙になって流れ落ちた。
しゃがみこんで泣くほどだった。
ポッキー
あなた!?どうした?
あなた

ぅぅん。
なんでもなぃょ。

消え入りそうな声で答える。
ポッキー
ねぇ。見て、あなた?
ポッキーくんがそう言うから泣いてた顔をふき、顔を上げる。
オレンジジュースを両手に持ち、満面の笑みでしゃがみこんで、こちらを向くポッキーくん。
ポッキー
僕らが初めてお揃いにしたもの
あなた

???

ポッキー
それがこのオレンジジュース♪
あなた

ぅん…?
オレンジジュース…

ポッキー
あなた…?
優しい声で私の名前を呼ぶポッキーくん。
あなた

なにぃ…?

ポッキー
落ち着いて聞いてね。
あなた

ぅん。

まだ半泣きの私の頭をポッキーくんは、優しく撫でる。
ポッキー
あなたにお揃いにしてほしいモノがもう1つあるんだけど…
あなた

ぅん。なに…?

ポッキー
その、あのっ
顔が急にこわばるポッキーくん。
ポッキーくんはゆっくり口を開け…

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