第14話

なんでも無い。
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2017/12/25 22:56
じんたん目線
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じんたん
っ………これ、媚薬…?
4段目には…媚薬が入っていた。

意外と初めて見るものだった。
じんたん
なんで……
テオくんに

──彼女でも居るのだろうか…?


何故か胸が締め付けられるように
キリキリと傷んだ。

なんだろうこの気持ちは。
じんたん
俺じゃ、ダメなのかな…?
っ!?
何言ってんだ俺……?
じんたん
戻しといた方がいいよね
だが俺は戻さずに
手に取った媚薬を見つめた。


『ちょっと気になるかも…』


俺は好奇心で媚薬を自分のポケットの中に
入れようとした…

テオくん
じんたん…
じんたん
ふぇっ!?
すぐ後にテオくんが居た。

完全に油断しきっていた。


やばい、言い逃れができない……。
テオくん
だからやめてって言ったじゃん
じんたん
え、あ……
気まずい空気が流れる。

テオくん…さすがに怒ってるよな……。
じんたん
…ごめん
小声で言って
足早で部屋から出た。

テオくんの顔をまともに見ることができなかった。


媚薬…なんで持ってたんだろう。

テオくんに彼女がいるなんて聞いてない。
なにかあったらテオくんはすぐ俺に言ってくれ…
じんたん
………
あ、そうか。

俺はテオくんにとって

『なんでも無い』んだ。
じんたん
っ………なんだよもう
苦しい。

何故か胸がとてつもなく苦しい。


テオくんは…

俺に散々
”勘違いしてしまう”
ような事してきといて

実際は………ただの友達。
じんたん
こんなこと考えるとか…
俺、どうしちゃったんだよ……
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その日はテオくんとまともな会話はせず、

ただ部屋で編集をして

腹が減ったらカップラーメンを食べる。

昨日と一昨日とで全然違かった。
「俺、このままテオくんに嫌われてくのかな。」


こんなこと考えたらダメだ……。

どんどん悪い方に引きずってしまう。
じんたん
はぁ………
お泊まりは今日まで。

明日の昼頃には
お互いの家に帰らなければいけない。
じんたん
……………
俺はその時
不意にポケットの中を探っていた。

(あ………)























じんたん
戻すの忘れて持ってた……

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