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第3話

「※ジョンハンside」
1,347
2017/12/11 14:13
ジョンハンside,


あいつの自己紹介で、俺は固まった。
あなた
あ、えと、夏樹あなたですっイケメンが嫌いです、よろしくお願いします!
'イケメンが嫌い'っていうのは、正しく言えば自分のことだとすぐに分かった。
自己紹介でも言うかよ~~なんて内心はめっちゃ落ち込んだ。
あなたが俺のことを嫌いなのは前々から知っていたけど、いざあいつの口から聞くと、
普通に傷つく。俺の気持ちに気づいてくれる日なんてあるのだろうか、、。
ぐるぐるぐるぐる色んなこと考えてると休み時間になって、案の定女子達が俺とジスを囲んだ。
「彼女いるの~?」とか「私、〇〇っていうの!仲良くしてくれたら嬉しい♡」とか
色々な声が飛び交って、気分が悪い。俺はこーゆー量産型系の女が大嫌いだ。

ジスは一人一人丁寧に答えてるけど、
俺はそれより、囲まれてるのを抜け出してあなたの所に行きたかった。
そんな俺の気持ちには気づかずあいつは、隣の席の奴と笑顔で話してる。


ジョンハン
なんで俺にはその笑顔向けてくれないんだよ………。
と、ボソッと本音がこぼれた。
あなたは自分で自覚してないだろうけど、普通に顔が整っている方で、なによりたまに見せる
あの笑顔が可愛い。だから俺は警戒していた。
案の定、斜め前の席の男子達が
モブ男子①
夏樹さん、めっちゃ可愛くね?俺くっそタイプ
モブ男子②
それな~~彼女にしてぇ。まじかわいい。
なんて言っているから、気づかれないように睨んでやった。
するとジスが、
ジス
ハニ。そろそろ帰ろ。あなたんとこ行こ。
ジョンハン
おう!
やっと囲みから解放されて、あいつのとこ行ける、、と内心喜んでいると、
ジス
あなたのとこ行けるのがそんなに嬉しい?ハニ、顔に出てる。バレバレ。笑
ジョンハン
はっず、、いちいち言うなよ
ジス
はいはい。笑

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