ジョンハンside,
あいつの自己紹介で、俺は固まった。
'イケメンが嫌い'っていうのは、正しく言えば自分のことだとすぐに分かった。
自己紹介でも言うかよ~~なんて内心はめっちゃ落ち込んだ。
あなたが俺のことを嫌いなのは前々から知っていたけど、いざあいつの口から聞くと、
普通に傷つく。俺の気持ちに気づいてくれる日なんてあるのだろうか、、。
ぐるぐるぐるぐる色んなこと考えてると休み時間になって、案の定女子達が俺とジスを囲んだ。
「彼女いるの~?」とか「私、〇〇っていうの!仲良くしてくれたら嬉しい♡」とか
色々な声が飛び交って、気分が悪い。俺はこーゆー量産型系の女が大嫌いだ。
ジスは一人一人丁寧に答えてるけど、
俺はそれより、囲まれてるのを抜け出してあなたの所に行きたかった。
そんな俺の気持ちには気づかずあいつは、隣の席の奴と笑顔で話してる。
と、ボソッと本音がこぼれた。
あなたは自分で自覚してないだろうけど、普通に顔が整っている方で、なによりたまに見せる
あの笑顔が可愛い。だから俺は警戒していた。
案の定、斜め前の席の男子達が
なんて言っているから、気づかれないように睨んでやった。
するとジスが、
やっと囲みから解放されて、あいつのとこ行ける、、と内心喜んでいると、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。