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第4話

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2017/12/12 13:39
男はとても優しい人で、あなたが学校の話をしても「うんうん」と優しく口答えをしてくれた。

でもあなたは今、死を覚悟して生きている。
もう少し、ここに居てもいいかなと思っていた時、急にベッドに押し倒された。

「もう少し、危機感持とぉ?…」
『へぇっ?…』

男はそういうと血がついた包丁をあなたに向けてきた。

『けいさんっ…?…』

男はあなたを罠にハメるための人だった。

「へぇ〜…包丁向けられてもビクともしないんだぁ〜…じゃあ…刺しても怖くないよねぇ〜?」

死を覚悟したその時、ドアから3人くらいの男が入ってきた。
3人の中の1人が男に向かってこういった。

「殺すのは4人でだろ?」

3人の手には包丁があった。
もう殺される…そう思った時であった。
男は突然服を脱ぎ始めた。
上半身裸になると、背中にある傷口をみせた。
深い傷口だった。
あなたは心配して、いつも持っている包帯を巻いた。

『けいさん…駄目ですよ…傷を放ったらかしにしちゃ…』

男は黙ったまま3人が居る方をずっと見ていた。

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