横「姫、マルのとこのやろ」
よ「そうやけど、でも私…っ」
横山は横子の黒髪に触れた。
そして、優しい笑みを浮かべ
横「…いつでも来ぃや」と囁いた。
よ「…ごめんなさい。私、孤独感で横山君に当たっちゃたん」
横「エエよ、俺は」
⋯⋯
恥ずかしくなってきたのか、「キ、キュラソーは何味のがええの?」
と横山は声を上ずらせて聞いた。
よ「ふふっ、オレンジキュラソーやな」
横「すぐ戻るから、な、泣いたらアカンよ?///」
耳まで赤く染めながら、部屋を後にした。
よ『横山くん…』
横「ん?」
よ(私…好きです。横山くんが大好きになっちゃうかもしれへんな)
よ『ううん、なんでもないでー?笑』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。