【午後13:10、○○駅南改札前。】
今日はクリスマスだ。
それもあってか、街ゆく人は皆カップルで溢れかえっている。
流れゆくカップル達を横目で見ながら、ショーウィンドウの前に立つ自分とにらめっこをする。
私はファッションとかに全くもって興味が無いため、美希に服選びもメイクも髪型も全て手伝ってもらった。
(相談した時は質問攻めにあったけど…)
いつもの私なら
ジーパンにパーカーにスニーカー
とダサい格好しか出来なかっただろう。
というか美希に相談しなければそれで来ていたはずだ。
でも流石に彼には申し訳ないと思って
"オシャレ"というものをしてみた。
(似合ってるかな…。)
もうすぐ彼が来る。
ショーウィンドウに映るいつもと違う自分を見ながら、そわそわしていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。