中間said
数分前────
神「、、淳太様、
やっぱり俺だけでも行きますわ、」
中「はっ?おい神山!」
神山は廃屋に入り階段を
駆け上がっていく音が聞こえた
中「あいつ、」
車のエンジンもかけっぱなしにして、
さっきまでの考えも忘れ、
俺も建物の中に入った
神「────」
あなた「────」
神山と、あなたの声が聞こえた
部屋に入ろうとした、
その時やった
バンッ!!
中「!?」
銃声がして部屋に入ったら
腹の部分から血を流して
小瀧の腕の中に居るあなたが目に飛び込んできた
小「あなたっ、あなたっ!!」
撃ったのは、
神「綺麗ですよ、血を流してるあなた様も、」
俺は神山に掴みかかった
中「っ、神山っ!
お前何してるんや!!」
神「撃つと言ったのに
あなた様がどかなかったんです」
小「やからって、撃つことないやろ!」
あなたはもう、虫の息、
小「あなたっ、しっかりせえ!」
あなた「、、、望、」
小「ん、?」
あなた「だいすき、」
あなたは固く目を閉じた
小「あなたっ!
逝くなっ!おいっ!(泣)」
中「、、、」
あなたの白い服は
半分が紅く染まっていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!