「今日は席替えするぞー」
“ っしゃぁぁぁあああ! ”
クラスのみんなが歓声を上げる。
1番後ろだし、ゆりちゃん隣だし、あんまり席替え
したくないんだけどなぁ...
「くじ引けー」
またゆりちゃんと隣になれますように...!
- - - - - - - -
“ あなた、よろしく。 ”
『太陽隣か!よかったー、仲良い人隣で!』
“ っ...! ま、まあ、ゆり遠いもんな。 ”
『うちら1番前だけどね...』
太陽と隣。1番前。前の方がよかった。かな。1番前って。1番先生が近いってことだよ?
「席替え終わったかー?」
先生が前に立つ。近いよ...。
心臓が張り裂けそうで、辛くて。
先生への恋は、真っ暗な色_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。